お詫びや挨拶、お祝い、お悔やみなど菓子折りを贈る際に、役立つ菓子折りのマナーやルールをご紹介します。渡す相手に失礼のない好印象な渡し方とは?
品物の選び方
菓子折りを贈る際には、相手の好みや年齢、性別、地域などを考慮して、品物を選ぶことが大切です。また、季節や行事にふさわしい品物を選ぶことも良いでしょう。贈る側の心遣いが伝わるよう、丁寧に選びましょう。
包装の仕方、入数について
菓子折りは、お菓子を包んで箱に詰めて贈るものです。丁寧できちんとした印象に包むことが大切です。
また、箱に入れるお菓子の数は慶事には奇数個、弔事には偶数個を贈るのが一般的です。これは、割り切れる数である「偶数」は縁起が悪いとされるからです。また、「4(死)」や「9(苦)」も避けたほうよいでしょう。
例外として、「8」は末広がりを意味することから縁起が良く、お祝いでも使われる数字です。ほかにも。12個、6個は「1ダース」「半ダース」として偶数でも慶事に使用することが可能です。
菓子折りのマナー、タイミング
贈る際には、相手が空いている時間帯に渡すことが望ましいです。また、相手の都合に合わせて、事前に連絡を入れることもマナーとされます。贈り物には、相手に迷惑をかけないよう、気配りが必要です。
渡し方は、最初に挨拶した後に渡すのが基本です。
持ち歩きの外袋から出し、相手に菓子折の正面を向けて渡します。外出先で渡す場合は相手が持ち帰りに困るので、外袋に入ったままでもよいでしょう。その場合は「袋のまま失礼します。」などの言葉をを添えます。
お詫びの時は逆に最後に渡します。相手が菓子折を受け取ることは謝罪やお詫びを受け入れる意味があります。
「心ばかりですが」や「お口に合うかわかりませんが」などの言葉を添えるようにしましょう。お詫びの時は「この度は本当に申し訳ございませんでした。」と重ねてお詫びの言葉を伝え誠意を表します。
「つまらないものですが」はNGです。相手に失礼のないように心がけることが菓子折りのマナーです。
熨斗のつけ方
菓子折りを贈る場合、熨斗(のし)をつけることが一般的です。
熨斗は、表書きに贈り物の内容「お祝い」「寿」などを書き、下書きに表書きより小さい字で贈り主の名前を入れます。
贈る相手や場面によって、熨斗の種類や付け方が異なる場合があります。また、弔事のお供えものの時は、弔事用の熨斗紙が使われます。地域によって変わる場合もありますので、わからないときはお店の人に相談しましょう。
お詫びの時は熨斗は必要ありません。お店の包装紙のみで包むか、または無地のかけ紙を付けます。
慶事と弔事での贈り物の違い
菓子折りを贈る場合、慶事と弔事での贈り物の違いにも注意が必要です。
慶事の場合は、おめでたい気持ちを表すために明るい色合い使います。一方、弔事の場合は、黒や白、紫を基調としたシンプルな包装紙を使うのが一般的です。
菓子折りは、日本の文化に根付いた贈り物の一つであり、大切な場面での贈り物として親しまれています。贈り物をする際には、相手の立場に立った気持ちや、丁寧な心遣いを忘れずに、マナーを守って渡しましょう。
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