「Herdcraft(ハードクラフト)アップデート」は、Java版スナップショット26w14aとして登場したエイプリルフール企画です。今年もゲーム性そのものを根底から覆す大胆な仕様変更が行われています。
「Herdcraft(ハードクラフト)」の“herd”とは、英語で群れ・家畜の群れを導くことを意味します。この言葉が示す通り、今回のアップデートではプレイヤーはアイテムを「持つ」のではなく、まるで群れを率いるようにブロックや道具を引き連れて管理するという、これまでにないゲーム体験へと変化しています。
最大の特徴は、これまでマインクラフトの中心だったインベントリが完全に削除されたことです。公式の言葉を借りれば「世界そのものがインベントリになる」という発想です。

マインクラフト公式:THE HERDCRAFT UPDATE
基本システム:アイテムは持たず“引き連れる”
このバージョンでは、ホットバーに並ぶ専用ツールを使ってすべての操作を行います。それぞれのツールには明確な役割があり、使い分けがゲーム攻略の鍵になります。基本的には右クリックで対象を選択し、左クリックで使います。
パンチ(Punch)
「パンチ」は基本操作となるツールで、ブロックの破壊やインタラクトに使用します。ただし通常のようにアイテム化されません。
壊したブロックはその場に“存在”として残ります。この仕様により、単に壊すだけでは回収にならない点が大きな特徴です。食べ物を食べるのにもパンチを使います。
例)
木をパンチ → 原木ブロック さらにパンチ → 板材 さらにパンチ →木のボタン
フォローミー(Follow Me)
「フォローミー」はブロックやアイテムを自分の後ろに引き連れるためのツールです。
対象のブロックなどに使用するとリードでつながれた状態で追従し、転がりながらついてきます。インベントリがない本作では、実質的に“持ち運び”を担う重要な役割を持ちます。
ムーブ(Move)
「ムーブ」は選択したブロックやアイテムを指定した場所へ移動させるツールです。
素材を一箇所に集めたり、クラフトや建築の配置を整える際に使用します。空間上での管理を可能にする、非常に使用頻度の高いツールです。
アタック/マイン(Attack / Mine)
「アタック/マイン」は戦闘と採掘を行うためのツールです。
武器やツールを選択し対象を指定すると、自動で攻撃や採掘を実行します。プレイヤーが直接行動するのではなく、“指示を出す”という新しいスタイルの中核となる機能です。
クラフト(Craft)
「クラフト」は地面にクラフティンググリッドを出現させるツールです。クラフトツールでは通常ゲームでのインベントリ内でのクラフトが可能です。
ムーブで素材を配置することでレシピが成立し、その場でアイテムを生成できます。従来のインベントリ内クラフトとは異なり、空間的に作業を行うのが特徴です。
ビルド(Build)
「ビルド」はエンティティ状態のブロックを固定し、通常の設置状態に戻すツールです。
一度固定したブロックはフォローミーやムーブで動かせなくなるため、設置の“確定操作”として使われます。建築において重要な役割を担います。
グループ(Group)
「グループ」はブロックやアイテムを色ごとに分類するツールです。
同じグループに設定した対象は一括で移動や操作が可能になり、複数の素材やツールを効率よく管理できます。作業効率を大きく左右する重要な機能です。
ハイライト(Highlight)
「ハイライト」は操作対象のブロックやアイテムを強調表示するツールです。
散らばりやすいこの環境において視認性を高め、回収漏れや紛失を防ぐ役割があります。探索や作業の補助として非常に有用です。
自動戦闘と自動採掘:プレイヤーは指示するだけ
「アタック/マイン」ツールを使うことで、戦闘と採掘は完全に別物になります。武器やツールを選択して対象を指定すると、剣やツルハシが自動で動き、敵を攻撃・ブロックを採掘します。
実際に羊に対してブロックや武器を使って攻撃させると、プレイヤーは何もせずとも敵が倒されるという異様な光景が広がります。
採掘も同様で、ツルハシを指定すれば石は自動的に丸石へと変化し回収可能状態になります。このシステムにより、操作の中心はアクションではなく「指示出し」へと変化しています。

クラフトは地面にレシピを組む
クラフトは従来のUIを完全に廃し、地面にクラフティンググリッドを出現させて行います。
まず、「クラフト」ツールを使って、板材をムーブで配置し作業台をクラフトします。次に、作業台をムーブで移動させた先に3×3のクラフティンググリッドを出現させます。

レシピ通りにグリッドにアイテムを配置、左クリックで確定することでアイテムがその場に出現します。
出現したアイテムはフォローミーやムーブで管理する必要があります。視覚的にも直感的にも面白い一方で、従来より手間がかかるが、その過程自体を楽しむ設計になっています。
- レシピは通常ゲームのインベントリを開く操作(Eキー)で探すことができます
- クラフティンググリッドの向きに注意

建築はある程度自由度はあるが不便
「ビルド」ツールを使うことで、エンティティ状態のブロックを通常の固定ブロックに戻すことができます。
固定したあとは再度パンチでフォローミーやムーブで動かすことができます。
- 空中設置が難しく、段階的に組み立てる必要がある
- 手間がかかる
- 複数のブロックをまとめて移動させることが可能

ブロックやアイテムをグループで管理
「グループ」機能を使えば、ブロックやアイテムを色ごとに分類できます。これにより、例えば木材だけ移動させたり、武器だけ攻撃させたりといった操作が可能になります。
「オール」を使えばすべて同時に動かすこともでき、操作効率は大きく向上します。また「ハイライト」を使えば、自分が扱っているアイテムを視覚的に把握できるため、散らばりやすいこの環境では非常に重要な機能となります。

かまど・チェスト・装備
かまどは従来と異なり、近くに素材を置くだけで燃料なしで自動精錬が行われます。ただし意図しない加工も起こるため管理が重要です。
チェストは近くのアイテムを自動回収する仕組みで、散らばりやすい環境において実質的な“保管装置”として機能します。
装備についても特殊で、防具は近づくだけで自動装備されますが、一度装備すると外せないという制限があります。死ぬ以外に外す方法がないということになります。
食事はパンチなどでインタラクトすることで可能。

探索と光源:持ち運べる明かり
松明などの光源をフォローミーで連れていくと、設置せずとも周囲を照らすことができます。つまり、“光を持ち運ぶ”ことが可能になり、洞窟探索のスタイルも大きく変わります。この仕様はシンプルながら非常に便利で、今回のアップデートの中でも実用性が高い要素です。

モブを回収?シュルカーボックス
シュルカーボックスは、このバージョンでは従来の「持ち運べる収納」という役割をさらに拡張した特殊な存在になっています。
フォローミーでシュルカーボックスを引き連れた状態でモブや対象に接触させると、その対象を回収して内部に格納します。
回収されたモブはスポーンエッグで内部に保存され、パンチで取り出すと再び出現します。


フワフワ浮く羊毛
羊毛はなぜかフワフワと風船のように浮きます。
複数の羊毛ブロックをフォローミーでつなげて引き連れると、重力が軽減され、ふわりと浮くような挙動になります。数を増やすほど効果が強まり、高所移動や落下対策としても活用可能です。使いこなせば移動手段として非常に強力で、Herdcraft特有の“物理的な遊び”を象徴する要素の一つとなっています。

ネザー、エンド:完全自動のエンドラ討伐
ネザーゲートは必要数の黒曜石と火打石を近づけると着火した状態で出現します。

一方、エンド要塞ではポータルフレームが存在せず、シルバーフィッシュスポナーから生成される仕組みに変更されています。エンダーアイを持って近づくことでフレームが出現し、最終的に数が揃うとポータルが完成します。
エンダードラゴン戦では、武器を複数用意してアタックを指示することで、武器がドラゴンを追尾して攻撃します。プレイヤーはほぼ操作不要で、武器たちが勝手に戦って討伐するという異様な戦闘になります。まさに“指揮官プレイ”と呼べるスタイルです。

その他のカオス要素:エイプリルフール全開
このアップデートには数多くのネタ仕様が含まれています。雪を転がすと巨大化する、TNTでブロックが吹き飛ぶ、鉄柵が集まると敵化するなど、通常では考えられない現象が多数発生します。実験的かつ自由すぎる要素が詰め込まれたまさにエイプリルフールにぴったりのアップデートです。
エイプリルフール企画はJava版プレビュー版のみのアップデートです。
マインクラフトランチャーからJAVA EDITION「26w14a」を選択してプレイ可能です。
最新版が更新されても、起動構成からバージョンを選択できます。





