マインクラフトのカメがドロップする「カメのウロコ」は、水中呼吸の効果のある「カメの甲羅」や「タートルマスターのポーション」に使える便利素材です。しかし自然ドロップを回収するのはなかなか大変。
そこで今回は、カメのウロコが自動で回収できる「カメトラップ」作りました。難しい回路は使っていないので、作りやすく、カメに海草を与えて卵を産ませるだけでカメのウロコが集まる装置です。

カメのウロコとは?
カメの子どもが大人になる瞬間に「カメのウロコ」をドロップします。
カメのウロコ5個で「カメの甲羅」をクラフトすることができます。「カメの甲羅」はヘルメットと同様に頭に装備することができるアイテムで、10秒間の水中呼吸の効果があります。
また、「カメの甲羅」を使って「タートルマスターのポーション」を作成することができます。タートルマスターのポーションは、特殊なポーションで、プレイヤーに「耐性(ダメージ軽減)」と「移動速度低下」の2つの効果を同時に付与するアイテムです。
これを集めるためには、
たくさんの子ガメを孵化 → 成長を待つ(または海草を与える)→ 大人になる瞬間に自動回収
の流れが必要になります。

トラップ作成に挑戦
最初はYouTubeの動画で解説を見ながらトラップを作ってみました。
しかし――
子ガメが生まれても、水源を海と認識してくれない!


水に向かう習性を利用するはずなのに、あちこち歩きまわるだけ。
そこで検証した結果、以下のことが判明しました。
▶ ウミガメが水を“海として認識”するには、最低「2×2以上・深さ2」の水場が必要。
この条件が欠けていると、子ガメは水へ向かいません。ただし、水場だけあてもたどり着くルートがなければ動きません。
そこで今回はこの仕様を踏まえ、ソウルサンドの水流を使ったトラップを作りました。大人になったカメは、狭い場所で窒息して自動で処理される仕組みです。
カメの繁殖準備
まずは親のカメとなる卵を4個用意するところから。
- 砂浜でカメを2匹探す
- 海草を与えて繁殖モードにする
- 片方のカメが卵を産む(カメは自分の出生した場所で産卵する)
今回は親のカメを柵で囲い、同じ場所でたくさん卵を産んでもらうので、卵はシルクタッチ付きの道具で回収。

カメトラップの作り方
① 8×6ブロック程度の広さでカメの繁殖場を作る
今回は砂浜に広めの場所をみつけて作成することにしました。砂浜以外で作成する場合は、地面のブロックを砂に置き換える必要があります。
周囲はフェンスで囲い、さらにその周囲をブロックの壁で囲みました。理由は以下の通りです。
- フェンスだけの場合、カメがすり抜けたり、フェンス近くの卵の上に乗ることでフェンスを越えて脱走
- フェンスの外の地面も砂の場合、フェンスの外に卵を産むことがある
- 壁だけの場合、ブロックにめり込んで動かなくなることが多い
- 卵を孵化させるのは夜通しの作業なので、スケルトン、クリーパー、ウィッチ、クモなどのモンスター対策
② カメを繁殖させる
繁殖場が完成したら、まず卵を設置します。その後はトラップ作成作業をしながら、並行して繁殖を進めていきます。卵は 約40分(ゲーム内で4〜5日ほど) で孵化し、子ガメが誕生します。
子ガメはそのまま育てても大丈夫ですが、海草を10回与えると即座に大人のカメに成長します。大人になったカメに海草を与えると、再び卵を産むようになります。

③ 天井をつくる
このトラップは、孵化を進めるためにマイクラ内で寝ずに作業する必要があります。すると夜間にファントムが襲ってくるため、対策として天井を設置しました。
また、高さが2ブロックしかないと、カメや卵が増えたときにプレイヤーが身動きできなくなるため、天井の高さは3ブロック以上にしておくと安全です。
今回はさらに、簡易的なファントムトラップを屋根の上に設置しました。(なかなか優秀)

④ ソウルサンドを使って装置の基礎づくり
壁の一部を壊して、子ガメを回収する装置を作っていきます。
壁からから1ブロック空けて、2×2の地面をソウルサンドを4個に置き換えて、カメの繁殖場側にトラップドアを置きます。
ソウルサンドとトラップドアを囲むようにガラスブロックを置き、2段目は手前のガラスブロックに水流を止めるためのボタンを設置します。

⑤ 上昇する水流をつくる
ソウルサンドの上に水をバケツで設置します。すべてが水源になるように注意。
対角線上の2か所に水を置くと、2×2の無限水源ができるため、同じ要領で2段目も水を設置していきます。
水の配置が正しくできていれば、ソウルサンドから泡が発生し、上向きの水流が発生します。

⑤ 処理層までの水路を作る
ガラスブロックを使って子ガメを処理層へ運ぶ水路を作ります。処理層へ落とす穴に水が流れないように、手前のブロックにボタンを設置します。

⑥ 水源を追加で設置
処理層まで水が流れるように、さらに1段上に 2×2 の水源を追加で設置します。
そのうえで、もう1段上の層には、ガラスブロックで囲われた壁側の2マスだけに水源を置きます。
また、子ガメが外へ飛び出さないよう、上昇水流(泡)の真上にはガラスブロックを配置してフタをしておきます。

⑦ 水路先に落とし穴(深さ4)を作る
水路の先に は2マス幅 × 深さ4 の穴を掘ります。チェスト、ホッパーも設置するのでたての長さは4ブロック程掘ります。2×1の落下穴までガラスブロックを延長して設置します。

⑧ ホッパー+チェストを設置
カメのウロコと海草を回収するためのホッパーとチェストを設置します。チェストにアイテムが流れるようにホッパーの向きに注意します。

奥のホッパーの上にはハーフブロック、2列目は砂、チェストの上にはチェストが開けられるように階段ブロックを逆さに設置します。その後、2列目、階段ブロックのうえは砂を地面と同じ高さまで積みます。

⑨ 仕上げ
繁殖場に入って、トラップの仕上げをします。水流エレベータの入口を2ブロックを開けて壁を修復します。
入口には親カメが入らないように1段目に上付きでハーフブロックを設置します。
大人のカメ脱走防止のため、ハーフロックの上もガラスブロックを置きました。


トラップ完成後の運用方法
親となるカメが4匹育ったら、トラップの入り口のフェンスを壊します。カメに海草を与えて卵を産ませます。繁殖後は90秒のクールダウン後に再び繁殖できるようになります。
1ブロックにおける卵は最大4個です。同じ段階の卵はまとめておくと省スペースになります。

夜はベッドで寝てしまうと孵化が進みません。寝ないでカメのお世話をします。
約40分(ゲーム内で4〜5日ほど) たった明け方に卵が割れて子ガメが誕生します。子ガメは水流へと向かい、流されて処理層へ落とされます。


約20分(マイクラ内で1日)たつと大人に成長し、カメのウロコをドロップします。その後、周囲のブロックにめり込むと窒息します。

穴の深さは重要
穴は深さは4ブロックで掘り、底にホッパーとハーフブロックを設置しています。この構造では、子ガメが落ちる位置が地表から2.5ブロック下になります。これより浅い位置だと、成長した際に一部のカメが地上へ抜け出してしまうことがあります。
また、深さ3ブロックで掘り、粉雪で処理する方法も試しましたが、子ガメがジャンプして粉雪に埋もれてしまうケースがあり、安定した処理には向きませんでした。

成長したカメを逃がす方法も
成長したカメを“海へ逃がす”という方法もあります。しかし、海に放しても 孵化した(繁殖した)カメはデスポーンしないため、結果的に個体数が異常に増えてしまう問題があります。さらに、逃がしても砂浜へ戻ってくる、拠点周辺からいなくならないという欠点もあります。
こうした理由から、今回はカメにとって可哀相ではありますが、ワールド全体の動作や拠点環境を守るために“処理する”方法を採用しました。
■ まとめ:検証して分かった「作動しない原因」
今回のトラップづくりで分かったのは以下の点。
- 水源が 2×2・深さ2未満 だと海として認識されない
- 水源までのルートがないと、子ガメが水に向かわずトラップが成立しない
今回は水流エレベーターを使いましたが、他にも工夫次第でトラップができそうです。



